複線型人事には何があるか

複線型人事では、人材活用のコースを複数設定します。
パターンごとに業務や人事異動、処遇などが異なります。
働く人から見ると、キャリア形成に複数の選択肢があるということになります。

「複線」をどのような基準で設けるかによって、いくつかのパターンがあります。

・総合職、一般職
・管理職、専門職、ゼネラリスト、スペシャリスト
・全国型、地域限定型、勤務地限定型
・ハイリスクハイリターン型、ローリスクローリターン型

どのようなコースを設けるかは会社の事業内容、規模、人事戦略、社員構成などによります。

ここでは「管理職・専門職、ゼネラリスト・スペシャリスト」と「全国型、地域限定型、勤務地限定型」についてお話します。

管理職・専門職、ゼネラリスト・スペシャリスト

ここでは「管理職・専門職」は、人事等級などが管理職クラスに達した人を対象にします。
このランクに上がった人で、マネジメント業務を担う人が管理職、マネジメント業務は担わずに自らの専門性で社業に貢献する日が専門職ということです。

一方「ゼネラリスト」は、管理職クラスより下で、ジョブローテーションにより様々な業務を担当していく多能工的な人、「スペシャリスト」は一定の分野に特化した人を指します。

このようなコースを設ける場合に考えるべきは「当社の専門性とは?」ということ。
案外ここがはっきりしていないことが多い。

「専門性」というと、高度な技術的知見や法務知識などをイメージしがちです。
そのため、「ウチにはそんな専門性は必要ないよ」となってしまうことが少なくありません。

しかし、専門性に絶対的な定義などありません。
「当社にとっての専門性」を考えればいいのです。

したがって、たとえば「腕利きの営業部員」や「熟達した技能工」といった人を専門職としてもいいわけです。

要するに、何かに秀でているということ、そしてそれが社業に貢献していることがポイントですね。

もちろん、高度技術専門職と上記のマイスター的な人の両方がいるということもあるでしょう。
その場合は、それぞれの認定基準は異なりますから、別ラインとするのがいいですね。

全国型・地域限定型・勤務地限定型

これは当然、会社の拠点がどのようになっているのかによります。
全国転勤の頻度、必要性ということですね。

この会社の必要性と、働く人のニーズ、事情の2つを考慮に入れてコース設定します。

また、地域性の特色を踏まえた事業展開をするという場合は、その地域に精通した人材が欠かせません。そのような観点もポイントになります。
テレワークが普及したいま、たとえば所属部署は東京本社の企画部門と地方拠点の兼務、実際の居住地・勤務場所は当該地方拠点という形態も可能かもしれませんね。

検討課題は

今回は複線型人事の2つの類型について検討してみましたが、最後にどのコースであっても共通して検討すべき点をお話します。

ひとつはコース転換について。
これは会社の人事政策によりますが、転換が全くできないというかたちは採るべきではないでしょう。
働く人のニーズ・事情も、会社の状況も変化していきます。柔軟に対応できるようにしておくのが望ましいです。

また、複数パターンの組合せもあり得ます。
さらに、人事等級・役職ランクや職種によってコース区分を変えるということもあります。

人事戦略、働く人のニーズを踏まえて検討していくのがいいですね。

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