メンバーシップ型は否定されるべきものか

ジョブ型人事が脚光を浴びるとともに、それに相対するメンバーシップ型人事は否定的な捉え方をされるようになっています。

しかし「メンバーシップ型」のどこが悪いのかという気もします。
「チームビルディング」だの「エンゲージメント」だのと言っておきながら、「メンバーシップ」ということを否定するのは、どこか矛盾を感じます。

どうやら「メンバーシップ型人事」という場合の「メンバーシップ」とは、これまでの日本型人事を指すようです。

要するにジョブ型とかメンバーシップ型というのは、正確にいうと「欧米式ジョブ型人事」と「日本式メンバーシップ型人事」を意味しているということですね。

これまで何度も目にしてきた光景のようです。
経済情勢が悪化すると、日本型はダメで欧米型(特に米国型)を礼賛するという。
この段階で、ジョブ型人事なるものはうまくいかないような気さえしてきます。

日本型人事は転換点にきている

ただ、人事・賃金決定の基準に「職務」を強く意識すること自体は結構なことです。
これは間違いないところ。
これまで何度も出てきて、そして不徹底のままできている話ではあります。

また、伝統的な日本型人事(男性正社員中心、年功序列、終身雇用)が転換点に来ていることも確かです。
やみくもに否定するのではなく、良さを残しながら変えるべきは変えていかなくてはなりません。

もうひとつ考えるべきことは、そもそも「メンバーシップ型」とは何かということです。
日本型人事という目線から少し離れて、「メンバーシップ」本来の意味に立ち返る必要があるように思います。

「メンバーシップ」という考え方は人材マネジメントの重要な要素なはずですから。

あれこれまとめりのない話をしてきましたが、この「ジョブ型」、「メンバーシップ型」についていま一度考え方を整理し、そのうえでこれからの人材マネジメントのあり方を考える必要があるように思われます。

わが社の人事評価制度、賃金制度をどうするか

以上、今回は人事評価のフローや評価者について解説させていただきました。

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