先ごろ発表された中小企業白書に、人事評価制度についての記載がありました。

白書は、中小企業の人事評価制度導入率が低いということを指摘、そして、人事評価制度がある会社の売上高増加率は、そうではない会社より4%高い、人事評価制度を数年に1度見直している生会社は、12.8%高いと述べています。

売り上げ増加率の差がすべて人事評価制度だけによるものだと言い切ることはできないでしょうけど、やはり何らかの影響があるとみていいと思います。
また人事評価制度を整備している、数年に1度は見直しているという会社は、人事評価制度だけではなく、人事制度・人材マネジメント全般をきちんと考え、運用していると思われます。
ほかは何もやっていないのに、なぜか人事評価だけきちんとやっているということは考え難いかなぁと。

さてこの人事評価制度、一般的には賃金や賞与その他処遇を決めるためのツールと考えられています。
賃金査定、賞与査定といった言い方をすることもありますね。

しかし人事評価というのは、賃金や処遇を決めるためだけのものではありません。
人は自分がきちんと評価されていると思えば、やる気がアップします。
評価が高い方がモチベーションが普通は上がるでしょう。しかし高い低いというだけの問題ではなく、きちんと自分の働きぶりを会社は評価していると言うことそれ自体がモチベーションアップにつながると思われます。
そして、さらなるステップアップに進んでいこうと考えるのではないでしょうか。

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ただし、人事評価をしていればなんだっていいというわけではありません。
評価基準の整備等、制度きちんと考えて設計し、公平感、透明感のある運用をするということが大事です。

人事評価のメリットはもう一つあります。
評価基準がオープンにされていれば、自分がさらに能力アップ、ステップアップしていくにはどうしたら良いかというその道筋が見えるということです。

このような人事評価のメリットをご理解いただき、制度整備を進めていくことをお勧めします。

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